自分に学歴が無くてもブランディングできる話【肉体労働】





肉体労働系アニキです。

アニキには娘がいます。

その娘の卒業した高校は県内でも有名な商業高校ですが、偏差値は46と低めです。

端的に言うと勉強のできない学生が大半です。

しかしながら、この高校は昔からの伝統がありまして、さらに、部活バカ高校なのです。(良い意味で)

どの運動部も強く、文化部も活躍していて、さらに、県内でも有数の校則が厳しい高校です。

男子はほぼ丸刈りで、女子もケバいのはいません。



アニキの娘は、吹奏楽部でしたが、全国大会常連校でして練習も厳しいものでした。

朝練もあり、放課後の部活は帰宅が21時や22時になることもあり、さらに土曜日曜も部活がありました。

必然的に帰宅後の勉強をする時間が無く学力は付いていきませんでした。



いつしか、娘は吹奏楽部を辞めたいと言うようになりましたが、アニキ夫婦は辞めることに賛成はしませんでした。

なぜなら、伝統のある吹奏楽部を辞めることは、彼女の人生で勿体ないことになると思ったからです。

確かに、伝統校出身者というだけでも就活には有利ですが、有名吹奏楽部を高校生活に於いて全うして欲しい気持ちが強くありました。

日々厳しい練習と、自由に使える時間が彼女に無いことが彼女の心を蝕んでゆき、いつも暗い表情になっていきました。

時折、母親につらい現状を吐露して泣いているときもあり、その様なことが何か月も続いたある時、アニキ夫婦は決断しました。

「吹奏楽部辞めていいよ、むしろ、辞めなさい」と娘に言いました。

しかし、いざ辞めてよいと言ったにもかかわらず、逆に娘は辞めようとしませんでした。

どのような心境だったのかは分かりませんが、部活の友人と疎遠になることや、辞めることの挫折感や、そんな感じだったのだと思います。

そんな厳しい中でも部活動を全うし、大会でも優秀な成績を収めて無事高校を卒業することが出来ました。

ブランディングという話でしたが、社会は高学歴を評価しているわけではないと思います。

県下ではこの商業高校出身というだけでちょっと一目置かれることがあります。

部活バカな高校の、厳しい校則と規律と、学年による縦社会に鍛えられ育った学生たちは、やはり相当の評価があります。

この時に、「伝統商業高校出身」というブランディングが出来上がり、その個人の自信になっています。

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