肉体労働系アニキです。
M・ブラック・サービス㈱の副課長が、「アニキさんは、他のみんなより高い時給払ってるんだから、分かってる?」って言ってくることが多々あった。
内心「で?」って思うんだが、「そうですね・・」と言って従順さを出していたが、実は腹が立っていた。
この副課長(35)ってのが世間知らずで、派遣社員を使うことが単純にコストパフォーマンスが悪いと思っていやがる。
まず、その時のアニキの時給は1,250円であった。
1,250円☓8時間で1日で1万円の給料だ。
月平均20日稼働だと20万円である。
給料明細があったので調べてみた。
残業を含めた1ヶ月の平均月給は、約33万円であった。年収は約390万円。
超長時間労働をしても400万円は突破できないのである。
次に、派遣会社のマージンの計算をしてみよう。
M・ブラック・サービスが派遣会社に支払う金額を1,500円と仮定した場合、派遣会社のマージンは約17%になる。
これは概ね妥当な数字だろう。
アニキの1ヶ月平均労働時間は238時間であった。年間労働時間は2866時間だ。
ここで派遣会社の1年間の取り分は、1,500円-1,250円の差額の250円だから
250円☓2866時間=716,500円 となる。
結果、アニキに掛かるコストは390万円+70万円となり、約460万円となる。
どこがコストパフォーマンスが悪いと言えるのか?
契約解除したければいつでも解除できるのが派遣社員で、福利厚生なんて無いし、家族手当や資格手当も出さなくてよいんだぜ。
本当にコイツはバカだと思った。
この副課長に人事権は無いし、中途採用時の給料契約の権限も無い。
そんな奴に、「アニキさんは、いづれ社員になるんでしょ。高校卒業の初任給からスタートですよ(笑)」なんて言われて、
腹の中では「そんな訳ないやろ・・・中途採用はその人物の経歴とスキル次第だろ」と思っていた。
まあ、この会社も低賃金で経営していたようなので、超長時間労働ということもあり、こちらから継続契約をお断りさせていただいた。
世の中の値段は、市場価格と適正価格によっておおむね落ち着いていくものである。
アニキのコストは、概ね適正価格だと自負している。